複製できないデータ

暗号通貨の本質は「データを複製させずに流通させる」ことです。

ビットコインは、コンピュータ上に記録されたデータを暗号化し、それを保証することで、通貨になりうる属性をもたせたデータと定義することができます。コンピュータ上のデータは、本質的にはどれも複製が可能です。他方で、通貨が単に複製できるようでは困ります。偽札がいくらでもつくれるということですから。紙幣の物理的な複製に対しては、インクの種類を工夫したり特殊な印刷技術を使ったりすることで、ある程度対処することができます。物理的な条件を整えないと複製がむずかしい手段で製造することが、いろいろと可能だからです。

しかし、データのコピーは完全には防げません。よく「コピーできないデータ」という表現をみかけますが、厳密には正しくないのです。現実的な対応策は2つあります。第一に、コピーしても正当な持ち主以外には「読めなくする」。第二に、ネットワークを使って「データの正当性をつねに確認しながら動作する」ようなシステムを整える。このどちらかです。前者がいわゆる「暗号化」であり、後者が「システム化」です。コンピュータネットワーク上で「コピーできないようにしながら流通しているもの」は、いずれもこれら2つの側面を併して動作しています。

いくつかの条件を満たすことが前提になりますが、たとえコピーできたとしても、暗号化によって事実上、その中身をみたり利用したりすることができないようにしたデータがビットコインです。

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